肺水腫について

こんにちは。

11月半ばに突入しましたが日中は暖かく感じ、日が暮れると急に寒くなりましたね。

ブログ担当今井田です。

皆さんは肺水腫と言う言葉を聞いたことがありますか?

 

肺水腫とは?

肺の肺胞内部に液体が溜まり、体内に酸素を取り込めなくなってしまい、呼吸が苦しくなり、

溺れた状態と同じ事が起こる命に関わる病気です。

 

症状

初期の症状として、

元気や食欲が低下し始め、動く事を嫌がり、呼吸が速くなります。

喉に物が詰まったような咳が出るなど、呼吸を楽にしようとする体勢をとります。

 

肺水腫が悪化すると、

咳が止まらず、呼吸が苦しくて座ったり横になったり出来なくなり、眠る事が難しくなります。

舌の色が紫色になり、鼻から薄いピンク色の泡が出ることがあります。

 

 

原因

心臓病を持っている子に起こりやすい肺水腫と心臓病以外に分けられ、

多くの場合、原因は心臓病によるものです。

 

心臓病が原因の場合、

僧帽弁閉鎖不全症が原因で起こる事が多く、小型犬によく見られ、

心臓の弁の1つである僧帽弁が正常に働けなくなり、血液が心臓内で逆流を起こし、

肺が溺れる状態を引き起こします。

 

僧帽弁閉鎖不全症になりやすい犬種は?

チワワ・ポメラニアン・プードル・ダックスフンド・マルチーズ・ヨークシャテリア

※キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、若くしてなることがあります。

 

大型犬の場合、拡張型心筋症が多く見られます。

拡張型心筋症は、心臓の筋肉が薄くなり、ポンプ機能が低下し、

血液を全身に送れなくなる事で起こります。

遺伝性疾患とも言われています。

 

拡張型心筋症になりやすい犬種は?

ドーベルマン・ボクサー・ダルメシアン・ゴールデンレトリーバー・セントバーナードなど、

大型犬によく見られ、高齢になるにつれて発症しやすくなります。

 

心臓病以外の場合、

コードを噛んで感電したり、誤って毒物などを食べた事で中毒になったり、

外傷による細菌感染の炎症などで起こります。

夏は熱中症や水の事故でも注意が必要です。

 

まとめ

初期症状はなかなか見つけることが難しく、気が付いた時は重症になっている可能性があり、

治療が遅れると命に関わる大きな病気です。

いつもより様子がおかしい場合は早めの診察をお勧めします。

小型犬は特に僧帽弁閉鎖不全症を発症するリスクが高いため、定期的な健康診断をオススメします!!

 

 

岐阜県岐阜市の動物病院

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